出生時間が不明な場合(インド占星術)
どうやらご年配の方のチャートを見る際の注意事項として、
当時の病院は今ほど正確に出生時間を書いていないケースがあるようです。
アナログ時計であれば、時計が進んでいた、遅れていたは考えられることですし、
生まれたその瞬間に時刻を記録する人がいない限り、
もしかすると正確な時間て、母子手帳ですらあやしいのかもしれないですよね。
出生時間が不明な時、ざっくり「午前」・「お昼ごろ」・「夕方」程度がわかると、
アセンダントを絞れる可能性はありますが、それは絶対ではなくあくまでも暫定となります。
であれば、出生時間が不明な時は月から見る方法もあるので、そちらの方がいいかもしれません。
仮に出生時間でアセンダントがわかっても、その度数が星座の境界ギリギリにある場合は、
正確なアセンダントを特定するために「時刻修正」をします。
秒単位で時刻をずらしていって、「ここ」というポイントが出てきたりもします。
そのために分割図を用いて、その人の環境や過去の出来事から、
星の配置との整合性を見る作業をしていきます。
出生時刻のおおよそがわかっていて、過去の出来事等のヒアリングが可能な場合に限り、時刻修正をお受けしますが、まったく不明な場合は別人のチャート解釈をすることになりかねません。
それくらいインド占星術には「出生時間」は重要です。
ですので、まったく不明な場合は鑑定をお断りするケースがありますことを予めご了承下さい。
「生年月日・出生時刻・出生地」
そこにその人にとって重要な情報があるからこそ、綿密な作業により「人生の地図」が現れてくるのだと思います。